波静かな港湾と温暖な気候風土。市街を縦横に走る運河。広島県福山市松永町は、恵まれた自然環境のなかでさまざまな地域産業を育んできました。室町時代に端を発する備後表、江戸時代に築造された入浜塩田による製塩、さらに明治以降からの下駄をはじめとする履物産業、また戦後急成長を遂げた家具等と、その時代を築いてきた伝統産業の発達は、そのまま木工のまちとしての歴史的発展の足跡でもありました。そして今、木材のまち「松永」は全国でも有数の外材輸入基地として、不動の地位を確立しております。
資料及び写真の提供は日本はきもの博物館様より


 
田下駄から宇宙靴まで、人と大地の接点にある「はきもの」。
労働の道具として、ファッションとして、生活の知恵が息づいてきた。


財団法人 遺芳文化財団
日本はきもの博物館
(国指定重要有形民族文化財2,266点収蔵)

施設概要
●敷地面積/3,314平方メートル(1,002坪)
●1号館(総合受付・ミュージアムショップ)/
 鉄筋コンクリート造、延面積148平方メートル(45坪)
●展示2号館/ 鉄筋コンクリート造、延面積1,030平方メートル(313坪)
●展示3号館/木造平屋建、 延面積509平方メートル(154坪)
●職人長家/ 木造平屋建、 延面積62平方メートル(18坪)
●収蔵品/日本のはきもの 約11,000足
    /世界のはきもの 1約2,000足


はきものは、労働のために人間の肉体的な活動を支える道具として、知恵と創意にあふれ、人間の生活に欠かすことのできないものとして存在してきました。
一方、郷土玩具は、古くから人と深くかかわり、日常生活における純朴な「民衆の祈りと願い」の中から生みだされ、人間の暮らしに潤いとやすらぎを与えてくれました。
はきものが人と大地の接点とすれば、郷土玩具は風土という名の大地と、生活者としての人の心の接点、と言えるでしょう。
当館では、人の心と生活をはぐくみ育てた「はきもの」と「郷土玩具」の収集と保存、およびその記録集成に鋭意努力してまいりました。このすぐれた民族文化の遺産を多くの皆様方のご観賞に供し、より深いご理解を寄せていただき、心ゆたかなふるさととの触れあいの場となるよう願うものであります。
館長


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